女性分科会が開催されました。
10月24日に女性分科会が開催され、仕事や職場での困りごとや今後の展開について、情報交換を行いました。詳細は以下のとおりです。
【女性分科会 実施報告書】
1. 日時・場所
日時 2020年10月24日(土曜)13時30分~16時30分
場所 Zoomによるオンライン開催
2. 参加人数
12名
3. スケジュール
13時30分 開会の挨拶、連絡事項
13時35分 自己紹介
14時5分 情報交換
14時50分 事務局より挨拶
14時55分 閉会の挨拶
15時 休憩
15時15分 ティータイムサロン
16時15分 サロン終了
16時30分 Zoom接続終了
4. 内容
前半は、石川が進行し、参加者の自己紹介をしながら、現在仕事や職場で困っていることを出し合いました。
主にコロナ禍のことが仕事にも影響している様子が多く聞かれたほか、健常者の中でどのように視覚障害のことを理解してもらえるだろうかという声などもありました。
また、身だしなみや女性ならではの悩みなどの情報交換もできました。
(奥野コメント)
最初は参加者も緊張した雰囲気でしたが、それぞれの人となりを知るうちに、徐々に打ち解けていったと思います。
後半は奥野が進行し、ティータイムということで、それぞれお気に入りのスイーツと飲み物を持参しての時間でした。
まず、持参したスイーツなどの紹介とともに、前半の話を受けて、今日の感想や今後部会で取り上げてほしい内容などを出し合いました。
そして、仕事を一生懸命こなした後の、プライベートでの癒しの時間はどんな時?というテーマで話をしました。家族との対話やいっしょに過ごす時間、お笑い・テレビを見ること、楽器演奏、体を動かすこと、アロマなど様々でした。
最後に、女性部会の今後についてふれました。今日の参加者から出された希望も踏まえ、女性として感じることやもやもやしていることを話せるデトックスの場を企画したり、身だしなみや服装のコーディネイトなどの講義、参加者が日頃仕事や家庭(プライベート)で工夫していることなどの情報交換の場などを企画できればと思っています。
(奥野コメント)
これから会を重ねるうちに、話が深められていくのではないかと思います。その中で、女性としての意見や考え方がより濃く発言されるのではないでしょうか。そのためにも、まず其の人のことを知ることが大事だと感じました。
◆石川まとめ
①今後の部会の持ち方について
仕事との両立という女性ならではの課題、現状の有無を超えて、プライベートとのライフバランスを土台に、講座や情報交換などの機会を提示していく。
②独身、既婚にかかわらず、土日だけでなく平日夜のオフ会を設けることで、参加しやすい環境づくりに配慮する。
③メイク、身だしなみ、工夫、デトックス、ヘルスケアなど、要望があがった。できる形を模索しながら、年度内に再度交流の場を検討する。
④ストレスケア、アサーションなどの心の持ち方などにアクセスする内容も、この場に集う方に必要と感じた。女性としての先輩後輩、働き方いろいろなどの事例を、メンバー間でさらに掘り下げながらの交流への要望があったことから、今後の自分について考えるヒントをこの部会に求めておられることが感じられた。
そのためにも個々の職歴をPFがある程度把握できていることで、その場の回し方、ボールの投げ方も工夫できる。
メンバーの中でのマッチングも、この活動が担うべき大きな役割だと考える。
⑤年内にオフ会として、2020年度ネガティブデトックス交流会(2020年の毒を吐き出す)機会を検討する。
以上
作成:女性分科会プランニングファシリテーター
石川、奥野
◆事務局スタッフからの一言
今回の女性部会もPFの石川さん・奥野さんのご尽力により、オンライン形式で無事に開催されました。自己紹介では、働くうえでの困りごととして、大きく分けてコロナ禍と視覚障害ゆえの悩みが上げられました。コロナ禍で仕事の減少やイベント中止による収入減、換気と寒さへの対策、会議や研修のオンライン化で身体を動かさないことへの弊害などがありました。また、障害があってもできることをどうアピールしていくか、仕事場面で視覚障害であることを言い訳にできない苦労なども語られました。
次に、上記の困りごとに対して、具体的にどう向き合っていくか、個々の体験談を交えた情報交換に移りました。弱視の方にとって持つことに抵抗のある白杖も、「魔法の杖」として周りの反応が変わること。腰や猫背の負担を軽減するグッズや簡単なセルフケアがあること。必要なものを探さなくて良いように、メモや印鑑、時計などを入れたポシェットを肩から下げて窓口対応をしている工夫も紹介されました。
最後に、女性ならではの苦労話として、化粧のムラがあっても気づきにくく、教えてもらえる仲間が限られること。お茶の準備やコピー、ファックスの仕分けなど、単純作業が実は難しいこと。育児や介護についてオープンにしていない人は苦労しているのではないかとの指摘もありました。
女性部会を聴講して、困りごとの多くは性別や年齢、障害の程度を問わないことを実感しました。個々で実践されている知恵は、晴眼者でも少しずつ取り入れられる内容が少なからずあると思います。偏見が浮き彫りになることで、自らを変えていくヒントが見えてくるのではないでしょうか。オンライン開催には難しさもありますが、土日も家事などで多忙な女性だからこそ、気軽に参加できる場が求められているのかもしれません。今後、回数を重ねるごとに、家庭との両立や働き方の選択など、女性部会だからこそ共感できるご意見やご提言をいただけるのではないかと期待を抱いたひとときでした。