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視覚障害者就労相談人材バンク ~私たちの就労経験を伝える~

就労情報交換会を開催しました。

 1月24日に、関西以外の地域で就労相談などを担当されている支援者にご参加いただき、就労情報交換会を開催しました。
詳細は下記の通りです。

1.日時・場所
 日時:2021年1月24日(日)13時30分~15時30分
 場所:Zoomによるオンライン開催

2.参加人数
 16名(うち事務局スタッフ7名)

3.スケジュール
 13時30分 開会の挨拶、連絡事項
 13時40分 自己紹介、各施設からの状況報告
 15時 視覚障害者就労相談人材バンク(以下、人材バンク)への質問、要望等
 15時30分 終了

4.内容
 人材バンクでは、2018年、2019年に神戸で就労フォーラムを開催し、遠方からも多くのご参加がありました。
昨秋のホームページ開設以降、関連機関へのチラシ送付等も数多く行っています。
今回は初の試みとして、オンラインで関西以外の地域で活動されている支援者にお集まりいただき、日々の活動や現状、今後への思いを伺うひとときとなりました。

 当日は、関東・中部・四国・九州の各地方から、視覚支援学校、自立支援施設、医療施設、情報提供施設の方々が参加してくださいました。
皆様、それぞれの現場で、進路指導や生活訓練、就労相談、ロービジョンケアなどに従事されています。
お一人ずつ順番にお話しいただき、支援内容や関わった事例などの紹介がありました。

・視覚支援学校では、企業での実習に参加し、就労に結び付いた事例がある一方、進学を断念したり、理療化を卒業しても就職が厳しい現状であること。
・生活訓練では自身の見え方を適切に説明する難しさも相まって、社会人経験の有無や失明時期によって、パソコンでの文字入力や、メモを取って活用する力を身に着けるのがハードルになりうること。
・就労相談では、民間企業の多くの担当者が視覚障害者が働くためのノウハウを知らず、個人情報の観点から、困っている人を把握しにくい状況であること。
・ロービジョンケアでは、拡大読書器や遮光眼鏡などを紹介することで就労継続の実現に繋がったケースもあるが、仕事を辞めてから受診する患者が多いこと。

 こうした課題は、人材バンクのように、当事者に相談できる場所が全国的に少ないことを物語っているように思います。
コロナ禍で人と人が会いにくい状況が続いていますが、オンラインの活用などで、遠方からのニーズにも、少しずつ応えていくことが求められていると感じました。
また、終盤には、人材バンクのホームページや事例集に対して、多くのご意見が寄せられました。
より使いやすいデータベースとなるよう検討を重ね、対応可能な部分から着手できればと考えています。