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視覚障害者就労相談人材バンク ~私たちの就労経験を伝える~

転職・就職活動検討分科会が開催されました

 3月30日(土)に3回目となる転職・就職活動検討分科会が開催されました。今回はSJBクロスロードとの共催で、人材バンクの枠を超えての参加があり、若手のバンクメンバーからの発表、PFからのメッセージなどを届ける場となりました。詳細は以下のとおりです。

【転職・就職活動検討分科会 実施報告書】
1. 日時・場所
日時  2024年3月30日 土曜 13時30分~16時30分
場所  Zoomによるオンライン開催(スタッフは日本ライトハウス情報文化センター会議室にて進行)

2. 参加人数 36名(事務局・PF含む)

3. スケジュール
13:00 Zoom接続開始
13:30 視覚障害者就労相談人材バンク共同代表挨拶、主催者の自己紹介等
14:00 第1部 視覚障害者の就職事例紹介
15:00 休憩
15:10 第2部 主催者による激励講話
15:30 質疑応答
15:45 休憩
15:50 ブレイクアウトルーム機能を使用した個別の会話
16:20 総括、視覚障害者就労相談人材バンク代表挨拶
16:30 終了

4. 内容
 「私たちの就労経験を伝える」という思いから、視覚障害者就労相談人材バンクの下部組織である、20・30歳代を中心としたSJBクロスロードからメンバー3人の講師を招き、現在就活中の視覚に障害のある若者、学生たちに向けて体験談を発表。
今後の就職活動に生かしてもらいたいとの願いを込めて、全盲公務員、弱視会社員、弱視ヘルスキーパーの3名にそれぞれの就活体験や、就活の心構え、失敗談、成功体験をお話いただいた。

 次に、PF(プランニングファシリテーター・分科会スタッフ)による激励講話として、「就職はゴールではなく、働き続けることが大切である」というテーマで講話。
入社後の社内での状況に応じた行動をアドバイス等をレクチャー。

 最後にZoomのブレイクアウトルームを使用して、体験談をお話いただいた3名の講師をファシリテーターに3つのグループに分け、参加者同士で視覚障害者の就労についてグループディスカッション。
各グループから出た話題を全員で共有。

5. スタッフ感想
 司会進行をさせていただきましたが、とても緊張しました。
企画・立案から運営まで、沖縄、東京、大阪のスタッフ3名で自分たちの業務の合間に何度もオンラインでミーティングを重ね、広報し、当日はスタッフ皆がリアルで大阪に集合し、無事に分科会を開催できました。
とても嬉しかったです。
また、開催にあたり、ご協力いただいた晴眼の事務局スタッフの皆さん、ありがとうございました。
現在、社会で活躍されている事例を発表いただいた視覚障害者就労相談人材バンク、SJBクロスロードメンバー3名の就活体験談が、これから就職をめざす若き視覚障害者へのエールになれば幸いです。

 視覚障害者が働くことは、以前より一般的になってきたと思います。
それでも未だ就職は厳しく、視覚障害者の就職活動には困難が伴うとお聞きしています。
今回ご講演いただいた方々はその困難を乗り越え、社会人として華々しく活躍されています。
その実績をこれから就職活動を行う学生に届けたいと思いました。
困難をどのように乗り越えたか、それぞれが考えた工夫、そして就職してからの活動など、どの講演もすばらしい内容でした。
今回の講演が、これから就職活動に向き合う社会人のたまごたちにとって、苦難を乗り越える戦いの勇気となれば嬉しい限りです。
そして、いずれは私達の新たな仲間となることを願っています。

 視覚に障害を持つものが就活するうえで、知りたいことや不安に思っていることはたくさんありますが、情報がえられないがゆえに、自己の働く姿をイメージすることが難しく、挑戦せずに諦めてしまう人も少なくありません。
今回登壇された講師3名は、それぞれが工夫を凝らして、自身の強みを活かしつつ、弱みを補いながら自分がやりたいことを積極的に追い求め、就職に繋げた先輩方でした。
これから就活される方々の道しるべとして、大変実践的で有益な情報を発信いただけたと思います。

6. 付記
 「転職・就職活動検討分科会」は、2024年度より、「就職活動検討分科会」として新たな一歩を踏み出しました。
また、PFに1名の若手メンバーを迎え、4名で活動を継続しています。