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視覚障害者就労相談人材バンク ~私たちの就労経験を伝える~

アナウンサー向け研修にブラインドメンタープロジェクトを取り入れて頂きました

朝日放送テレビ株式会社(以下 ABCテレビ)のアナウンサーを対象に視覚障害者就労相談人材バンク(以下 人材バンク)共同代表の岡田が創案したブラインドメンタープログラムを実施致しました。

ブラインドメンタープロジェクトは、人材バンクの協賛団体でもある大阪YMCAに視覚障害者の新しい職域開拓、社会参加モデルとして事業化を検討・推進頂いております。

事業化検討に当たり、プロジェクト名が正式に決定しました。

(プロジェクト名)

きらり☆ことばプラス ~見えない力の持つ魔法~

プロジェクトでは人材バンクの共同代表の岡田がブラインドメンター創案者として、プロジェクトディレクターに就任、大阪YMCAと共に事業の推進に当たります。

また、人材バンク 女性分科会PFの石川が、プログラムを含めたチーフプロデューサーとして研修を統括すると共に、人材バンクの貝と出原が事務局スタッフとして事業運営に関わることとなりました。

その他、今秋に大阪YMCAで開講予定のブラインドメンター養成講座には複数の人材バンクメンバーが受講予定です。

この度、プロジェクト推進の一環として、以下の通り、ABCテレビのアナウンサーを対象に研修プログラムを実施致しました。

1、日時 2024年7月3日(水)10時~11時45分

2、会場 ABCテレビ本社会議室

3、参加者

ABCテレビ側 アナウンサー他19名(見学者含む)

きらり☆ことばプラス側 5名

4、内容

冒頭に岡田から今回のプロジェクトに至る経緯を説明、その中で視覚障害者の就労といった観点から人材バンク活動にも言及、そして、プロジェクトが視覚障害者の新しい職域開拓・社会参加を狙いとしている事を含め、その社会的意義についてABCテレビ関係者に説明すると共に、広報についてご依頼申し上げました。

その後の研修については、石川が司会進行を務めました。

参加頂いたアナウンサーの皆様方には、3名を1グループとして、合計4グループになって頂きました。

まずは、表現の事前トレーニングということで、連想ワードセッションからスタート。

連想ワードで少し会場の雰囲気が温まったところで、引き続き、写真・食材・画像を利用したブラインドメンターとのセッションを実施致しました。

各グループの中で、アナウンサー1名にもアイマスクをして頂き、見えない体験をして頂きました。

人材バンクメンバーでもある岡田、石川、貝も各グループにjoinしてブラインドメンターとしてセッションに参加。

各グループに提供された教材である写真について、晴眼者アナウンサーから、アイマスクをしたアナウンサーと、joinしたブラインドメンターに説明頂きました。

ブラインドメンターからの質問に答えることで、写真の内容を的確に、且つ豊かな表現力で説明頂く等、さすがプロのアナウンサーだと感じることも多くありました。

写真に続いて、教材として食べ物・動画を利用したセッションも実施致しました。

提供される教材が各グループ同一ではなかったので、各セッション後の振り返りタイムで他のグループの教材内容を知ることとなり、その説明内容を通しても新たな気付きがありました。

参加したブラインドメンター役の人材バンクメンバーは、上述、やはりプロのアナウンサーの表現力の豊かさ、語彙の豊富さに驚きと共に感動を得ることになりました。

全てのセッション終了後に、参加してくださったアナウンサーの皆さんからの感想をお聞かせ頂きました。
「視覚障害者の皆さんからの質問を聞いて、自分の説明が不十分だったと気付いた」
「見えている自分達には想像もしなかった質問に、新たな気付きがあった」
「今後のテレビ番組の進行に活かしたい」
「ラジオでの野球中継においても、表現にプラス要素を入れて実況するようにしたい」等々、
今後のアナウンサーとしてのお仕事に活かして頂ける研修となりました。

実際、翌朝の情報番組「おはよう朝日です」において、研修に参加頂いた司会担当のアナウンサーから視覚障害者にも理解できる説明ワードをプラスアルファして頂く等、研修内容を即実践頂きました。

ご参加頂いたアナウンサーの皆さんが、各セッションとも真摯に取り組んで頂いたことに加え、当初見学されていたアナウンサーも、写真・食材・画像セッションにおいて、アイマスクをして各グループにjoinされる等、常に会場内は熱気に溢れ、盛り上がっていました。

「見える」「見えない」という垣根を超えて、みんなで一体となってコミュニケーションについて探究する様子に胸が熱くなりましたとABCテレビ関係者さんからお言葉がありました。